交通運輸労働者の生活と権利を守り、

「安心・安全」な交通運輸政策の確立を


交運共闘第15回総会開催





 2月26日、都内で交運共闘第15回総会が開催されました。
 交運共闘(交通運輸労働組合共闘会議)はタクシー、トラック、港湾、検数など交通運輸関連の労働組合7団体で構成されています。
 運賃の自由化や事業に新規参入する際の条件緩和など、規制緩和がもっとも進んでいるのは交通・運輸部門、なかでも流通、トラック、タクシーといわれています。


タクシードライバー 規制緩和で最賃水準以下も

 タクシードライバーを中心に組織している自交総連(全国自動車交通労働組合総連合会)からの発言によると、タクシーの規制緩和が実施された2年間で1万台が増車され、大阪では30種類の料金体系ができて料金(値下げ)競争になっています。その結果2002年の調査で全国47都道府県のうち41県でタクシードライバーの年収は生活保護水準以下になっているとしています。地方によっては年収200万円前後と、最低賃金以下の賃金水準になっているところも生まれています。

 海上輸送と陸上輸送の接点で業務を行う港運海貨取扱事業の職場でも、「グローバル化経済のもとでの国際競争は、東南アジア諸国の賃金水準に抑え込まれかねない」として、2004年春闘をたたかう決意が表明されました。

 総会は、地方交運共闘との連携による主体的力量の強化、国民的な共同の輪をひろげ、交通運輸労働者の生活と権利の擁護、「安心・安全」な交通運輸政策の確立をめざして運動を展開するなど、運動方針を決定しました。




    
坂田議長退任、新議長に杉山氏(建交労)

 長年にわたって議長をつとめた坂田晋作氏(建交労)が総会を機に退任され、新議長に杉山忠通氏(建交労)が選出され、新しい役員体制が確立しました。


【2004年度交運共闘三役】
 
議    長 杉 山 忠 通 (建 交 労)
副 議 長 高 松 幸 尾 (自交総連)
  同 鈴 木 信 平 (検数労連)
  同 清 水 和 雄 (海貨労協)
  同 高 橋 将 治 (建 交 労)
  同 福 田 昭 生 (全 運 輸)
事 務 局 長 今 村 天 次 (自交総連) 


【交通運輸労働組合共闘会議参加団体】

自交総連 (全国自動車交通労働組合総連合会)
建 交 労 (全日本建設交運一般労働組合)
検数労連 (全国検数労働組合連合)
海貨労協 (全国港運海貨物流労働組合協議会)
港湾全国連絡会 
全 税 関 (全国税関労働組合)
全 運 輸 (全運輸労働組合)