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3・20集会に6000人参加







イラク占領反対!自衛隊の撤退を
 
STOP!有事法制

許すな!憲法改悪 守ろう9条!


 米英軍等のイラクへの戦争が開始されて2年目の20日、イラク占領反対の国際共同行動が世界でも、日本各地でも繰り広げられました。
 
 東京では、陸・海・空・港湾20労組団体が呼びかけて、幅広い実行委員会による「いまこそ平和を守るとき国際共同行動3・20集会」が、日比谷野外音楽堂で開催され6、000人が参加しました。
 
 会場は開会前にいっぱいになり、開会後も続々と多くの人がつめかけて会場に入りきれず、通路や植え込みにも人があふれ、会場内外で色とりどりの組合旗やのぼり旗がはためきました。
 
 壇上では、20労組団体を代表して航空安全推進連絡会議の大野則行議長、全労連の熊谷金道議長、日本マスコミ文化情報労組(MIC)の美浦克教議長が労働者、労働組合を代表して決意表明を行いました。





「イラク戦争は誰がなんといっても間違いだ」
    (前レバノン大使 天木直人さん)

 集会には、前レバノン大使の天木直人さんもかけつけ「2年前、“この戦争はどう見ても間違いである”と意を決して小泉首相に申しあげた。結果的に外務省を去ることになったが、一片の悔いもありません」と報告、これだけ多くの参加者がいることに確信をもったとして、参加者にともに継続して運動を進めようと呼びかけました。

 大阪での集会から、飛行機でかけつけたイラク人のジャーナリストのハッサン・アリ・ハッサン・アボットさんは、自分の目で見た無差別テロや米軍兵士の蛮行を生々しく証言するとともに、日本でのこうした集会や運動に感謝するあいさつを行いました。


民間人の死者10万人を超えた 英誌報道

 政党からは日本共産党 志位和夫委員長、社民党 保坂展人さんがあいさつ。志位委員長は「昨年10月、英国の権威ある医学雑誌『ランセット』が、イラクにおける民間人の死者が10万人を超えたという調査結果を発表した。

 その後11月から12月にかけてファルージャへの米軍の無差別殺りくが行われ、数千人が殺害された。殺されたのはほとんどが女性と子どもたちである」と告し、「アメリカは期限を決めた撤退措置をとれ」「憲法を踏み破った自衛隊の派兵は、ただちに中止し、ただちに自衛隊を家族のもとに帰せと、ともに要求していこうではないか」と訴えました。
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検数労連も20労組の先頭にたって
銀座デモ





 検数労連からは、鈴木信平中央執行委員長をはじめ中央役員と東京、横浜から組合員が集会に参加、集会後は銀座の目抜き通りをパレードを行い、元気に「自衛隊のイラクからの撤退」「憲法改悪反対」「STOP!有事法制」などを訴えました。

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いまこそ平和を守るとき 国際共同行動
3・20集会
集 会 ア ピ ー ル


 世界中の世論の反対を押しきって米英軍がイラク侵攻を開始してから2年になります。イラクでは泥沼の戦闘が続き、10万人を超える罪のない人びとの命が失われています。武力では何も解決せず、戦争が人びとの命と人権、尊厳を奪い尽くすことがますます明らかになっています。

 今日、私たちは世界中の人々と連帯し、国際共同行動の一環として、米英軍の不当なイラク戦争を終結させるため集りました。イラクに派遣された自衛隊は、米英軍の物資や武装兵も輸送するなど、不法な占領に深く協力しています。このため自衛隊も攻撃の対象にされ、いつ自衛隊員が殺し殺されるか分かりません。スペインを始め、すでに多くの派兵国が撤退に向かう中、小泉内閣は今なお米英軍の不当な占領に加担することにしがみついています。
 
 そして、公然と平和憲法の改悪を主張し、日本が米国とともに世界中で戦争できるような国を作ろうとしています。昨年12月に発表された新防衛大綱でも、日本を攻撃する国は見当たらないとしています。それにも拘わらず憲法9条を改悪し有事体制を作ることは、日本はいつでも戦争できるという構えを示すものです。有事法制は、米国の先制攻撃に自衛隊が米軍と一緒にたたかうための準備にほかなりません。有事法制が完成すれば、住民も労働者も平時から戦争態勢に組み込まれ、戦争協力を強制されます。私たちは、このような有事法制の完成と発動、さらには憲法の改悪に断固として反対します。

 平和こそ、すべての生命と安全と人権の土台です。日本と世界の平和な21世紀のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、「改憲」の企てを阻むため、あらゆる努力を今すぐ始めることを訴えます。

 アメリカのイラク占領に反対し、自衛隊の即時撤退を求めましょう。有事法制の発動を許さず、引き続き廃止に向け奮闘しましょう。日本が戦争への道を歩むことになる、憲法の改悪に反対し、9条を守りましょう。



2005年3月20日
   今こそ平和を守るとき 国際共同行動3.20集会参加者一同

       
よびかけ 3・20集会実行委員会