第31回 港湾シンポジウムIN横浜

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  第31回港湾シンポジウムのテーマは横浜港開港150周年にちなんで、『みなとの歴史をふりかえり、みらいにむかって語ろう!』でした。そして、港湾シンポジウムの目玉企画の一つ『記念講演』は鈴木信平前検数労連中央執行委員長が『みなとでの労働運動がはたした役割と、これから・・・』というテーマでパワーポイントを使っての講演がされました。
 講演の内容は、1960年代頃の港湾荷役の様子や当時の港湾労働者の働き方、ノーチャブ反対闘争や年末年始休暇闘争、日曜完休闘争、そして全国港湾結成に繋がったラッシュ船闘争などの労働組合の歴史について、画像を交えて説明がされて、若い人たちにも興味深い内容だったと思います。
 
 記念講演に続き、各港報告もされています。
 東京港からは、東京港湾労協の1年間の活動の経過報告(東京港海上デモ・埠頭内の台切りシャーシ不法駐車調査・福利厚生施設調査)などを通じての港湾局交渉や臨海都市開発の問題点などの報告がされました。
 横浜港の報告では横浜港湾労協から、1985年から25年間続けている横浜港の環境改善要求ハガキの取り組みや、ハガキをもとに要求を作り港湾局と交渉をして、要求を前進させてきた経過などの報告がされました。

  名古屋港からの報告では、TCB(飛島コンテナ埠頭)の稼動状況と問題点や港湾倉庫での不法就労対策で独自の取り組みとして、労働局・運輸局・港運事業者・労働組合での共同パトロールなどの活動報告がされました。
  神戸港からの報告では、神戸港に軍艦の入港を希望する場合は『非核証明書』を求める、非核証明書の提出がない限り入港は一切認めないとする行政措置『非核、神戸方式』の誕生の歴史や、『非核、神戸方式』をこれからも守り発展させていく決意がされました。
  今回の横浜港シンポジウムでは検数労連でも若手組合員の参加が多く、鈴木前委員長の記念講演や各港からの報告で、港湾の歴史や各港の状況など、勉強になったことと思います。