全国検数労連幹部学習交流会

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 今回行われた学習会では、検数労連沖原執行委員長より「海外から見た日本の港湾物流の課題と展望」、光部書記長から「港湾・港湾職域の課題と展望」、崎長副委員長より「TPPで日本はどうなるのか」という三つのテーマで講演がされました。
 沖原委員長の講演では自身の海外視察に基づいた経験を踏まえ、日本と海外とのコンテナ取扱量の変化や世界の物流と日本の物流の違い、、港の変革による検数の将来像などが話されました。                                   
 
 光部書記長からは「港湾・検数職域の課題と展望」と題して、TPP・港湾法・AEO(通関制度の規制緩和)など国の政策の影響
で港の景色が変わってきている中、検数労働者がどのように港のなかで生き残っていくのか、また、港湾産別組合の一員として、これらの問題に対してどのように運動を起こしていけばいいのか等の話がされました。また「組合と職場は常に一体である」という
観点のもと、幹部学習会に参加された人たちには沢山学んでもらって地域の組合員に積極的な教宣活動を行なってもらい、職場との連帯強化を図ってもらいたいとの想いも話されました。
 
 今回の学習交流会では、全労連が作成した「TPPで日本はどうなるのか」というDVDの放映を行ないました。
 TPP参加が決まると、私たちの生活にどのような影響があるのか等、分かりやすい説明で作られており、今回学習会に参加された方々の感想文にも好評だったようです。
 
  TPPのDVDに対する補足説明として、崎長副委員長が更に詳しくTPP参加に対する港の影響を説明してくれました。一見、TPPに参加すれば物流が活性化し、貨物の取扱量も増えるのでは?との声もありますが、労働力の移動の自由化や港湾法・AEOの改悪などの影響と相まって「港湾運送事業法」や「港湾労働法」など港の厳格なルールが無視され、諸外国のルールのもとで仕事をしなければならなくなるなどの予想がされるとの説明がされました。
 
  2日目では、日検労書記長会議、日検労青年部会議、日検指定事業体代表者会議、全日検部会幹部会議に分かれ、それぞれのテーマ毎に会議がされました。
 1日目の学習会を受け、それぞれの組織が抱えた課題を論議し、一定の方向性を導き出した報告を受けました。
 最後は、全体で集まって報告集会を開き、最後に組織の強化と発展を祈念して、沖原委員長の団結ガンバロー三唱で2日間の学習交流会は閉会しました。
 
  参加者の集合写真です。今回の学習交流会は現役幹部〜青年部まで、知識も経験も様々な方々が参加してくれました。
 全体の感想文に目を通すと「学習会での講演内容は凄くわかりやすく為になった」「今回参加した学習会で学んだことを地域に戻っても活用していきたい」など、好評な感想が多く、成功裡に終わったのかと思います。
 今回、学習してきたことを各地域に戻って、組合員に報告・教宣していただき、更なる組織の強化と発展、団結を目指していきましょう。