第60回 検数労連 中央委員会

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  今、中央委員会の議長を務めていただいた田原さん(名古屋)と寺坂さん(東京)です。両議長により2日間、すべての議事を円滑に進めていただきました。
  
 
 
 委員長あいさつでは、100年に1度と言われる経済危機のなか、港湾でも昨年11月から取扱貨物量が急激に減少し、現場で働いている組合員の皆さんも不安や戸惑いを感じていると同時に、組合の運動にも期待がもたれていると思います。
 全国港湾が連合体となって初めての春闘を迎えます。前日から行われた全国港湾第1回中央委員会で、09春闘を産別要求と個別賃上げ要求を一体のものとして位置づけ、港湾労働者が一丸となって闘うことを確認しました。
 検数春闘では取扱貨物量の減少、公益法人制度改革など厳しい状況でのスタートとなりますが、厳しいときこそ労働組合運動の原点に立ち返って、要求を掲げ組合員と心をひとつにして奮闘しましょう。
 09春闘の中心である賃金と労働条件の改善要求は全国港湾に結集して、産別総がかり体制のなかで解決をはかることを基本とし、全国港湾運動を地域から支え地域共闘にも積極的に参加し、日本の新しい時代を切り拓く一歩を踏み出す09春闘にする決意を固めあいたいと思います。
 労働者のための労働運動、国民のための政治の流れをつくるために、09春闘をその第一歩にすることをお互いに決意しあう中央委員会にしてもらいたいと思います。中央委員長として、その先頭に立って奮闘するとの決意が表明されました。
 北畑書記長から08年秋年末の取り組みや09年春闘方針についての経過説明や、09春闘に向けどのように闘いをすすめて行くかなどの方針が提案されました。また、各地域からも世界同時不況の影響が私たち検数の職場にどのような影響が出てきているのかを報告してもらいました。全国的にどの地域も世界同時不況の影響を受けており、コンテナ船の減少をはじめ、鉄や自動車等の輸出貨物の減少してきているとの報告が多くあげられました。
 一方、名古屋ではTCB(飛島コンテナターミナル)の開設にあたり、名古屋港運協会と地域産別で作業基準の協定を結び、検数作業の確認をさせるなどの報告も受けました。
 
 
 09春闘は日本経済の建て直しのためにも内需拡大を求める闘いを展開します。そのなかで、検数の賃金引上げを求めていきます。また、一方的な首切り・合理化は認めない事や、全国での業務懇談会、省力化についての労使協議の開催、人材育成・業務継承を実施させるための研修制度などのことが確認されました。
 検数労連09春闘は2月5日(木)に要求提出を行いスタートします。
 厳しい中での春闘となることが予想されますが、雇用と職域確保、要求の前進に向け、団結して頑張りましょう。